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『昭和文学の一側面 ―詩的饗宴者の文学』
2014/06/05(Thu)
【書名】昭和文学の一側面 ―詩的饗宴者の文学
【発行日】昭和五二(一九七七)年一二月五日
【発行所】明治書院
【体裁】四六判上製、角背ワインレッド厚表紙、光沢コーティングカバー付(帯もあった?)
【頁数】二五九頁
【定価】一八〇〇円
【目次・内容】
 まえがき
1 昭和十年代の文学
 川端康成における西洋の発見
 作家の幼年―堀辰雄の原風景
 萩原朔太郎の軌跡
2 「四季」の詩人たち
 紅、燃ゆる―三好達治抄
 立原道造・その愛と死
 中原中也とその時代
3 詩的饗宴者の文学
 中村眞一郎「恋の泉」
 三島由紀夫における少年期
 高橋和巳論
 詩的饗宴者の文学
4 女流文学の現在
 樋口一葉と明治女流文学
 夭折者・久坂葉子―戦後文学を視点として
 女流文学の現在
  初出誌一覧
【解題】
 四冊目の総合的文学論集。『詩神の魅惑』と『昭和文学論考』が文学史的視点に立つものだとすると、『詩の妖精たちはいま』と『現代詩・土着と原質』は状況論であった。本書は、その二つを併せ持つ性格を有している。
 第一部は、「川端、堀、萩原の三人の作家詩人を対象に、その精神の形成と確立について、大学における近代文学講読、あるいは演習に添って、論じたもの」(まえがき)だというのだが、どなたかこの時の講義あるいはゼミを履修してはいないでしょうか。当時小学生かもしくは中学に上がったばかりの私では話にならないが、非常に興味あるところだ。
 第二部は、「昭和前期の抒情詩人をその時代背景として論じたもの」であり、第三部は、「現代の詩と小説の領域にわたる作家、作品論」。詩作あるいは詩的体験がどう小説家に影響しているかという視点は、先生独自のもので、再三言うように批評の死角に入っている。
 第四部は、『詩の妖精たちはいま』(初出連載時原題「現代女流詩人論」)の「直線上に書き継がれたもの」。この本は、昭和文学の入門書として非常に適しているのだが、それもその筈、「今回は大学における近代文学、及び一般教養の教材といった性格をも持たせて見た」ということなのだ。
 以来、私などが現役の頃(一九八〇年代中頃)までの明治大学での講義・演習は、基本的にはこの路線で進められることになる。
 なお、個人的にこの本は、先生に出会う以前、『三島由紀夫少年詩』の次に手にしていたこともあり、非常に懐かしい本である。しかし、この本を手に取ると、浪人中のある苦い思い出がいつも思い出されてくるので、何とも言えない気持ちになるのであった。
☆西山蔵書 ◎五十嵐蔵書
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