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『立原道造 忘れがたみ』 
2014/04/05(Sat)
【書名】立原道造 忘れがたみ
【発行日】昭和五〇(一九七五)年三月一日
【発行所】文京書房
【体裁】四六版上製、角背厚表紙、カバー、透明ビニールカバー、帯付。カバーの色調が初版第一刷はグリーン系だが、二刷以降はセピア調に変更。立原道造のカット・写真・図版・文学散歩地図など多数収録。
【頁数】二七四頁
【定価】一二〇〇円
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【目次・内容】
 PROLOGUE-美しい明日は……
 浅き春に寄せて
Ⅰ風立ちぬ 昭和13年5月-9月・信濃追分
  萱草の昼に
  愛する
  草に寝て
  ひとり林に……
  また昼に
  夕映えの中に
  夜を詠める歌
  野花に捧ぐ
   間奏曲 オルフェのソネット 昭和13年9月
  オルフェのソネット
Ⅱ林檎実る頃 昭和13年9-10月・盛岡
  北へ……
  林檎実る頃
  雨の言葉
  ランプよおまえのために
   間奏曲 風信子 昭和13年10月-11月
  夕映えばかりをのこして……
  旅人の夜の歌)
Ⅲ昨日よりも美しく…… 昭和13年11月-12月・長崎
  わがまどろみは覚めがちに
  歌ひとつ
  何処へ?
  昨日よりも美しく……
  天の誘い
  旅のおわり
  傷ついて、小さい獣のように
 EPILOGUE―忘れがたみ
  忘れがたみ
  風に寄せて
 年譜
 立原道造・忘れがたみノオト
【解題】
 小川和佑先生の著作中最も版を重ねたものの一つ。にもかかわらず古書店に出回ることはほとんどなく、ということは一度手に取ったみなさんはその後もずっと大切に所蔵しているということなのでしょう。従って残念ながら私の手元にはないので(その後、昭和五二年六月一〇日発行の第四刷を手に入れるが)、旺文社文庫版(後述)を参考に若干の解説を。
 二十四歳半ばで夭折した立原道造は、「昭和十三年の春からその死までの一年、最後の燃えあがる炎のような熱い時間」(文庫版解説)の中にいた。それにほぼ重なるように立原は、最後の恋人・水戸部アサイさんに十五通の手紙を残している。しかしこれは単なる愛の書簡ではなかった。
 文学資料として貴重だというだけではなく、それはそのまま「詩人の詩的ドラマ」であり、「(前略)季節の推移を追って展開する書簡集はそのまま、詩人の最後の作品と読むことも可能」なのであった。この十五通はそれだけで「詩的世界を形成」し、「それは事実を記述したというよりも、詩人の最晩年の夢を語ったものといえるだろう」。
 これには立原固有の資質に基づく、詩の方法に関わる理論的な裏付けがあるのだが、本書ではそれを「詩人の夢語りに従って」、この十五通を詳細に追いながら、詩人晩年の肖像を評伝的に描くことになる。
 そこで特徴的なのは、それを一種の「ノンフィクション・ノベル」風に描いた点で、豊富な資料とともに「立原道造文学ツアー」案内ともなっている。これを片手に軽井沢に行った者も多いのではないか。もちろん散文で書かれているわけだが、非常に詩的な文体で、この本自体が一つの詩的物語とみなすこともでき、評論家・研究家というより、詩人小川和佑が書かせた本といえる。
(ところで、一巻のおしまいの方に、「堀内君」という明大の学生が出てくる。当時私などは小学生なので問題外だが、大学に入ってこれを読んだ時はずいぶん羨ましいと思ったものである。この人は、先生が明大の講師を兼任し始めた時の最初の学生で、わが小川ゼミ初代ゼミ長ということになっている堀内雅史さんである)。
☆西山蔵書(昭和五二年六月一〇日発行・第四刷)
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