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『ジュニア版 目でみる日本の詩歌⑪ 現代の詩[一]』
2017/04/29(Sat)
【書名】現代の詩[一]
【シリーズ名】ジュニア版 目でみる日本の詩歌⑪(全一五巻)
【発行日】昭和五七(一九八二)年四月一日
【発行所】TBSブリタニカ
【体裁】B5変形(190ミリ×245ミリ)極厚表紙、カバー装。本文(一~一二〇頁)アート紙。装幀・太田徹也。
【頁数】一五〇頁
【定価】二二〇〇円
【監修】井上靖・山本健吉
【目次・内容】
はじめに
この巻の構成と使い方
(以下、カラーページ掲載作品。作者の並びは生年順)
田中 冬二……「青い夜道」/「鷽鳥」
吉田 一穂……「Delphinus」
蔵原伸二郎……「遠い友よ」
丸山  薫……「神」/「虎になれ」/「白い鳥」
尾形亀之助……「夜がさみしい」
北川 冬彦……「楽器」/「雑草」
三好 達治……「村」/「チューリップ」「土」/「大阿蘇」
堀  辰雄……「天使達が」
竹中  郁……「旅への誘ひ」
坂本  遼……「春」
神保光太郎……「秋の童画」
藤原  定……「ナワ飛びする少女」
阪本 越郎……「花ふぶき」
伊東 静雄……「夏の終り」/「夜の停留所で」
津村 信夫……「ある雲に寄せて」
菱山 修三……「来訪」
大木  実……「初夏」/「子供と暮しながら」
木下 夕爾……「小さなみなとの町」
立原 道造……「村はづれの歌」/「草に寝て……」
(一二一頁以下、やや厚い普通紙)
現代詩の流れ――昭和二〇年まで(本文二段組、二一頁)
現代の詩[一] 関係年表(五頁)
さくいん〈人名・事項〉〈掲載詩〉(三頁)
【解題】
 見開きのカラーページに一篇の詩とその詩をイメージした写真をレイアウト。次ページの見開き本文が詩の鑑賞になっていて、下段に、①作者(の略歴) ②語句(の注解) ③参考(作品の鑑賞あるいは作者理解を深める手引きとなる参考作品)がマウントされている。
『目で見る日本の詩歌』の名の通りビジュアルに訴える文芸鑑賞書で、古典から現代まで全一五巻のうちの一冊。『ジュニア版』と銘打たれているように、小・中学校の国語教科書に収録されている詩人の作品を中心に採られている。本文解説の文章も「です・ます調」で、おもに中学生くらいの生徒を対象に平易に書かれているが、その内容は非常に濃く、一種の事典として、日本全国津々浦々の図書館に配架されたようだ。
 ジュニア向けどころか、大学のテキストにもなった。私(西山)が明治大学に入学したのは、この本が出た翌昭和五八年であるが、一、二年生が受ける一般教養過程の「文学」の授業のテキストに使われた。その前後に入学した学生には非常に懐かしい本だと思う。
 前期と後期に提出させられたリポートは、この本の体裁に倣って、自分の好きな詩を一篇採り上げ、その「鑑賞文」を書き、作者紹介と語句の注解を付け、「参考詩」も上げるというものであった。今にして思えば、一般教養の授業としては相当にレベルの高いものであった。
 個人的には、その四年後の卒業時に、小川和佑先生からの斡旋で『日本文芸鑑賞事典』(ぎょうせい刊)の原稿を書く時にたいへん役に立った。というより、入学間もなく必死になって書いたリポートが、その下勉強になっていたのだろう。特に、一般向けに「です・ます調」で平易に書くという技術の習得には、大いに参考になった。
 それにしても、つくづく思う。詩はいつまでも古びない。小川和佑先生の解説も普遍の真理を突いている。オジサン、オバサンになっても、繙けばすぐさま、若き日の新鮮な気持ちに立ち返らせてくれることだろう。
☆西山蔵書
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